ジョホール日本人会安全対策部/事務局
以下在マレーシア日本国大使館からのお知らせです。改めて周知のほどよろしくお願いいたします。
在留邦人の皆様へ 平成27年1月22日
在マレーシア日本国大使館
1月20日、邦人と見られる者2名の殺害を予告する内容のイスラム国(IS)によって発出されたと
見られる動画がインターネット上で配信され、日本政府としては、人命第一の観点から関係各国等とも協力
しつつ、事実関係に関する情報収集と当該邦人の早期解放に向けて最大限の努力を尽くしているところです。
また、今回の事案のみならず、最近では、今月7日には仏・パリ市内において風刺週刊誌本社が襲撃される
等のテロ事件が発生し、昨年12月15日には豪・シドニーにおいて人質立てこもり事件も発生する等、
イスラム過激派による、またはそれが引き金となったと思われるテロ・犯罪事件が世界各地で相次いで発生
しており、今回の事案の様に邦人がターゲットとなったり、巻き込まれたりする可能性がより高まっている
と言わざるを得ない状況です。
ここマレーシアにおいて同種テロ事件に関する具体的脅威情報は今のところありませんが、既に50人を
越えるマレーシア人がイスラム国(IS)の活動に参加しているとみられているほか、イスラム国(IS)
の活動に参加するためシリアに渡航しようとしていたマレーシア人が空港において逮捕される事案や戦闘員
のリクルート活動等に関与していた者が逮捕される事案が相次ぐなど、2013年2月以降、国内各地で
50人以上ものマレーシア人がイスラム国(IS)に関連した容疑等で逮捕されており、警察も警戒を強化
しています。
【 危険情報が発出されている地域への渡航について 】
拘束された邦人2名の所在は明らかとなっていませんが、シリア全土には、外務省が出す渡航情報の中で
最も厳しい退避勧告が発出されていた地域であり、この様な地域への渡航は、どのような目的であれ控えて
下さい。
マレーシアにおいては、東マレーシア(ボルネオ島)のサバ州東側の島嶼部及び周辺海域やサバ州東海岸
のうち、ラハ・ダトゥ、クナ及びセンポルナ周辺地域においては、一昨年のフィリピン武装勢力の侵攻事案
やフィリピン南部を拠点とするイスラム過激派アブ・サヤフ・グループ(ASG)等による誘拐事件が連続
して発生するなど不穏な状況が続いており、外務省が出す渡航情報の中で2番目に厳しい「渡航の延期を
お勧めします。」が発出されていますので、同地域への渡航は、どのような目的であれ当面控えるように
お願いします。
【 情報収集の徹底について 】
マレーシアを含む海外への渡航・滞在にあたっては、外務省海外安全ホームページを参照いただき、
最新の渡航情報を必ず確認するようにお願いします。また、いざと言う時、各国の在外公館などから緊急時
情報提供を受けられる『たびレジ』にも是非ご登録下さい。
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