ジョホール日本人会安全対策部/事務局

 

以下在マレーシア日本国大使館からのお知らせです。改めて周知のほどよろしくお願いいたします。

 

 イスラム過激派組織のISIL(イラク・レバントのイスラム国)による日本人と見られる人物の殺害を

受けた注意喚起

1.2月1日(日本時間),イスラム過激派組織のISIL(イラク・レバントのイスラム国)を名乗る人物

    が,シリアで行方不明となっていた湯川遙菜氏に引き続き,後藤健二氏と見られる人物を殺害した

    映像がインターネット上で配信されました。

2.この事件は各国のメディアでも多く取り上げられており,国際的に非常に注目を集めている事件で

    あることや,最近はISIL又はISILの主張に賛同しているとみられる者によるテロが世界各地で

    発生していること等を踏まえれば,日本人,日本企業,及び,日本人学校等の我が国の関係機関や

    組織がテロを含む様々な事件に巻き込まれる危険があります。

3.つきましては、上記のような情勢を十分認識し、誘拐、脅迫、テロ等の不測の事態に巻き込まれる

    ことのないよう、各地域の特徴を踏まえた上で、外務省が発出する渡航情報等及び報道等により

    最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め、日頃から危機管理意識を持つとともに、状況に

    応じて適切な安全対策が講じられるよう心掛けてください。

4.特に,シリア,イラクのみならず,退避勧告が出されている国や地域に滞在中の方は,直ちに国外

    等の安全な地域へ退避するよう強く勧告します。

(問い合わせ先)
○外務省領事サービスセンター
住所:東京都千代田区霞が関2-2-1
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2902、2903

(外務省関連課室連絡先)
○外務省領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)3680
○外務省領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)
電話:(代表)03-3580-3311(内線)2306
○外務省 海外安全ホームページ:http://www.anzen.mofa.go.jp/ 
http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp  (携帯版)


マレーシアにおける安全対策について


 邦人男性2人を人質に、2億ドル(約236億円)もの身代金を要求したイスラム過激派組織「イス

ラム国」。最初の映像が公開された1月20日以降、2人の解放に向け最大限の努力が尽くされるなか、

1月25日に湯川遥菜さんが殺害されたとみられる画像が、2月1日にはジャーナリストの後藤健二さん

が殺害されたとみられる画像がインターネット上に公開されました。
 今回の事件では、今後も日本人をテロの標的とするとの挑戦的で不気味なメッセージが発せられたこと

で、不安を感じられている方も多いのではないでしょうか。
 確かに既に50人を越えるマレーシア人がイスラム国の活動に参加しているとみられているほか、

イスラム国の活動に参加するためシリアに渡航しようとしていたマレーシア人が空港において逮捕される

事案等、2013年2月以降、国内各地で50人以上ものマレーシア人がイスラム国に関連した容疑等

で逮捕されており、その影響は少なからず受けていると言わざるを得ません。
 しかし、近年マレーシア国内では、イスラム過激派によるテロ事件は発生しておらず、更に国家警察

によるイスラム過激派に対する取締りと監視活動が強化されており、現時点、テロ事件に関する具体的

脅威情報は把握されていません。また、在留邦人の安全確保のため警戒警備の強化を大使館からも警察に

要請していますので、日本人を狙ったテロ事件が今すぐ発生する情勢にあるとまでは考えていません。

ですから、過度にご心配頂く必要はありませんが、今後の情勢の変化を注視して不測の事態に備えて

いくという心構えは日頃から持って頂くことが大切です。
 大使館としても、マレーシア当局や日本人会等の邦人団体等と連携を強化し、今後とも在留邦人の皆様

の安全・安心な生活の確保に尽力して参りますが、在留邦人の皆様におかれましても、単独での行動を

避けたり、欧米人が多く集まるバーを避ける等、日頃から危機管理意識を持って、状況に応じた適切な

安全対策を講じるようにお願いします。なお、当面の備えとしてご留意頂きたいのは次の3点です。
 
【最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手を!】
 最近は中東の紛争地域だけでなく、世界各国でイスラム過激派等によるテロ・犯罪事件が相次いで発生

しています。誘拐、テロ等不測の事態に巻き込まれることのないよう、マレーシアを含む海外への渡航・

滞在にあたっては、必ず外務省海外安全ホームページや報道等を参照頂き、最新の渡航情報を確認する

ことを習慣にして下さい。大使館でもメルマガ等を通じて安全情報を配信しますので、是非当館メルマガ

にもご登録下さい(大使館HPから簡単に登録できます。)また、他国へ渡航される際は、いざと言う時に

滞在地の在外公館などから緊急時情報提供を受けられる『たびレジ』にもご登録下さい。

【危険情報が発出されている地域への渡航について】
 今回の事件の舞台となったシリアは、全土に外務省が出す危険情報の中で最も厳しい「退避勧告」が

発出されている地域であり、この様な地域への渡航は、どのような目的であれ控えて下さい。
  なお、ここマレーシアにも危険情報が発出されています。サバ州東側の島嶼部及び周辺海域やサバ州

東海岸の一部では、誘拐事件が連続して発生するなど不穏な状況が続いており、2番目に厳しい危険情報

「渡航の延期をお勧めします。」が発出されていますので、同地域への渡航は、どのような目的であれ当面

控えるようにお願いします。

関連情報リンク
※ シリア邦人拘束事案に関する新たな内閣総理大臣声明
http://www.mofa.go.jp/mofaj/ca/tp/page4_000947.html

※ イスラム過激派組織(イスラム国)による邦人と見られる人物の殺害を受けた注意喚起
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo.asp?infocode=2015C027

※ 外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp/

※ マレーシアにおける渡航情報(危険情報)
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcinfectionspothazardinfo.asp?id=017#ad-image-0

※ たびレジ登録
https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/