ジョホール日本人会安全対策部/事務局

 

                    デング熱について

2014年8月に日本国内において、約70年ぶりにデング熱の国内感染が確認されたニュースは記憶に

新しいかと思います。ここマレーシアにおいては、デング熱の感染リスクが高く、日本の比ではないほど

感染者が多いことはご存知と思います。今回は再認識も兼ねデング熱の情報についてお知らせします。

 

7月13日にジョホール州衛生局が発表した内容によりますと、

・今年1月から7月11日までの期間にジョホール州でデング熱に感染して死亡した人は14

・州内でデング熱死者がもっとも多い地区はジョホールバルで8

・7月11日までで、州内のデング熱感染者は5,465

 

マレーシア国内においては、今年1月4日から6月27日までの期間で、デング熱感染者は56,532

死者は158。 厚生省が6月28日に発表しています。

州別でみると セランゴール州:32,483、ペラ州:5,690、ジョホール州:4,277

とジョホール州は3番目に感染者が多い州となっています。

 

感染者数などの最新情報は以下にてご確認ください。

http://idengue.remotesensing.gov.my/idengue/index.php

 

 ~以下、厚生労働省検疫所(http://www.forth.go.jp/useful/infectious/name/name33.html)より。~

 

デング熱はデングウイルスによる感染症でネッタイシマカやヒトスジシマカによって感染します。

感染症法の4類に分類されています。

 

●感染経路

ウイルスを持っているネッタイシマカやヒトスジシマカなどに刺されることで感染します。

ヒトスジシマカは、ヤブ蚊とも呼ばれ、日本にも生息しています。不顕性感染を含めて感染した人を

蚊が刺すと、1週間ほどでウイルス量が増えます。その蚊に人が刺されると感染する可能性があります。

人から人へ直接感染することはありません。

●症状

2~14日(通常3~7日)の潜伏期間の後、およそ2-4割の人に38~40℃の発熱で発症し、激しい頭痛、

関節痛、筋肉痛、発疹が現れます。肺炎などの呼吸器症状が顕著に現れる感染症ではないので、

通常、死に至る危険は少ないですが、

関節などの痛みは激しく、英語ではBreak bone feverとも呼ばれています。通常、3~5日で解熱し、

解熱とともに発疹が現れます。発疹は治りかけたときに出現します。

デング熱を起こすウイルスには4種類あると言われています。同じ型のウイルスに再び感染しても

免疫によって軽症ですみますが、異なる型に感染すると免疫が過剰に働き重症化することがあります。

重症化したものはデング熱出血熱またはデングショック症候群と呼ばれ、稀に死亡することもあります。

感染後の発症率が数10%、そのうち重症化する患者が数%ほど、さらに重症化した患者の中で

死に至る人が数%です。インフルエンザと比べると致死率がかなり低い病気です。

●治療

血小板が低下し、出血を起こしやすくなるので、通常使用される鎮痛・解熱剤は控えるべきです。

治療には小児にも使われるアセトアミノフェン(海外ではパラセタモールとの名で販売されています)

が使用されます。

●予防

ワクチンやウイルスを標的とした治療法はありません。

蚊が多い地域では虫除け剤の使用を考えましょう。流行地域では肌の露出に注意しましょう。

自覚症状が現れない人も多いので、蚊に刺されないように注意しましょう。 

●さらに詳しい情報は以下をご確認ください。

●ジョホール日本人会としましては、今後とも地域の安全に関する情報の発信、共有化に努めて参ります。

会員皆様からの安全情報のご提供をお待ちしておりますので、何卒事務局までご連絡頂きます様、

よろしくお願い致します。                          以上