パリにおける連続テロ事件の発生に伴う注意喚起
~海外渡航時における在留届・「たびレジ」登録のお願い~
2015年11月17日
1.11月13日夜(現地時間),フランスの首都パリ10区及び11区ならびにパリ北部近郊の
国立競技場において,銃撃事件等が発生し,仏政府の発表によれば,少なくとも129人が死亡し,
300人以上が負傷しました。
2.本事件について,オランド仏大統領は,イスラム過激派組織ISIL(イラク・レバントの
イスラム国)により実施されたとしており,フランス国内では警戒態勢を敷いています。また,
他の欧米各国もテロへの警戒を高めています。
3.2014年9月,ISILは,米国をはじめとする対ISIL連合によるISILへの攻撃を
批判するとともに,欧米を含む世界の(スンニ派)イスラム教徒に対して,米国,フランス,オーストラリア,
カナダをはじめとする対ISIL連合諸国の国民を軍人,民間人問わず攻撃するよう扇動する声明を発出して
おり,その後,ISILによるとみられるテロ事件が多数発生しています。また,ISILは,本年1月から
2月にかけて,シリアにおいて,日本人男性2人を殺害したとみられる動画を発出したほか,本年9月には,
ISIL機関誌において,ボスニア,マレーシア及びインドネシアの日本の外交使節(大使館等)を攻撃対象
の候補として言及したことがあります。
4.なお,上記との関連性は不明ですが,最近では,本年8月のバンコクにおける爆発事案(8月19日付
スポット情報「タイ:バンコクにおける爆発事案の発生に伴う注意喚起(更新)」参照)や本年10月の
バングラデシュにおける邦人殺害事件(10月4日付広域情報「バングラデシュにおける邦人殺害事件の発生に
伴う注意喚起」参照)等の事件が発生しています。今後,中東・アフリカ地域以外でも,同様の事件が発生する
可能性は否定できないことから,注意が必要です。
5.つきましては,海外に渡航・滞在される方は,上記のような情勢に十分留意し,誘拐,脅迫,テロ等の不測の
事態に巻き込まれることのないよう,外務省が発出する海外安全情報及び報道等により,最新の治安情勢等の
関連情報の入手に努めるとともに,日頃から危機管理意識を持つよう努めてください。特にテロの標的となりやすい
場所(政府・軍・警察関係施設,欧米関連施設,公共交通機関,観光施設,デパートや市場等不特定多数が
集まる場所等)を訪れる際には,周囲の状況に注意を払い,不審な人物や状況を察知したら速やかにその場を
離れる等,安全確保に十分注意を払ってください。
6.海外渡航前には万一に備え,家族や友人,職場等に日程や渡航先での連絡先を伝えておくようにしてください。
また,海外渡航や在留の際に,緊急事態が発生した場合,外務省からは随時情報を提供いたします。上記のパリに
おける連続テロ事件のほか,バンコクにおける爆発事案やバングラデシュにおける邦人殺害事件等,緊急事態の発生
に際しては,あらかじめメールアドレスを登録いただいた方には,一斉メールにより,情勢と注意事項をお
伝えしています。
3か月以上滞在する方は,緊急事態に備え必ず在留届を提出してください。
(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/todoke/zairyu/index.html)
また,3か月未満の旅行や出張などの際には,海外滞在中も安全に関する情報を随時受けとれるよう,「たびレジ」に
登録してください。
(詳細はhttps://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/# 参照)
●ジョホール日本人会としましては、今後とも地域・近隣諸国の安全に関する情報の発信、共有化に努めて
参ります。会員皆様からの安全情報のご提供をお待ちしておりますので、何卒事務局までご連絡頂きます様、
よろしくお願い致します。 以上