テロ被疑者逮捕とマレーシア・デー(9/16)を捉えた注意喚起
~リスクを正しく認識して不測の事態念頭に置いた行動を取りましょう~
2016年9月7日 在マレーシア日本国大使館
1 8月31日,マレーシア国家警察は、8月27日から29日にかけて、独立記念日(8月31日)
を捉えたテロ事件(手榴弾と拳銃による寺院や警察署の襲撃)を企図していた3人を、それぞれクアラ
ルンプール市、セランゴール州、パハン州で逮捕し、拳銃と手榴弾を押収したと発表しました。本事件
について、マレーシア国家警察副長官は9月1日、「シリアで活動中のマレーシア人ISIL戦闘員の指示
の下に計画されていた」とコメントしました。
2 マレーシアでは,来る9月16日(金)、マレーシアの連邦結成を祝う休日「マレーシア・デー」
を迎えます。本記念日に関してマレーシア国家警察長官は、9月2日、国家警察本部内で、警察当局が
ISILなどの過激派組織によるいかなる 攻撃や妨害も阻止するべく、所要の対策を取っていると述べる
とともに、国民に対しては「不審な動きに気づいた時には 警察へ通報してほしい」と呼び掛けて
います。
3 本年の「マレーシア・デー」は金曜日に当たります。一方、その前の金曜日(9月9日の2日後と
なる9月11日は、米同時多発テロ事件から15周年の日に当たることから、これらの宗教的高揚日や
記念日を捉えてテロをはじめとする不測の事態が発生することが懸念されます。
また、仮に諸外国でテロ事件が発生した場合には、それに呼応してマレーシア国内でも何らかの動き
が起こるリスクがあることに注意する必要があります。
4 つきましては、在留邦人や短期滞在中の皆様におかれましては、9月16日の「マレーシア・デー」
にかけての期間は、すり・ひったくりをはじめとする一般犯罪に対する警戒はもとより、特に、欧米人
が多数訪れる観光地や大規模商業施設、オープンカフェが建ち並ぶ歓楽街を訪れる際にはテロを含めた
不測の事態に遭遇するリスクがあることを念頭に置き、各種トラブルに巻き込まれることのないよう
注意してください。
5 ご参考
拳銃や手榴弾による被害を最小化するには、「距離を取る」、「身体を伏せて銃弾や破片を極力
浴びないようにする」、「身を隠せそうなもの(コンクリート壁、金属製テーブルや椅子、植え込み、
大ぶりな街路樹)」に身を隠すことが考えられます。
当館HPには、「銃乱射事件及び爆弾テロ事件に関する注意喚起-日頃から警戒と備えを怠らない
ようにしましょう(平成27年12月22日掲載:
を掲載していますのでご参照下さい。
● ジョホール日本人会としましては、今後とも地域や近隣国の安全に関する情報の発信、
共有化に努めて参ります。
会員皆様からの安全情報のご提供をお待ちしておりますので、身近な事件・事故などありましたら、
何卒事務局までご連絡頂きます様、よろしくお願い致します。
以上